わぁ、イライラが消えちゃった!刺繍のセラピー効果を体験した話
久々に職場でキレました。あ、もちろん怒鳴り散らすなんてことはしませんよ。そんな立場ではないし、大人ですから。ソリが合わない人間関係にイライラが爆発し、トイレに駆け込みました。
集中することが気持ちいい
「あーもう、これで辞めてやる!」と一度思い始めたらもう止まらない。一日中イライラして、退職理由で述べることを頭でシミュレーションし始め、そこから離れられなくなるのです。
怒りによって感情が爆発した時、できれば平静な精神状態に戻りたいし、相手と話し合うなら頭がクールな状態で臨みたい。でも感情が収まらない……という脳内の押し問答に久々に陥りました。
しかし帰宅してから、ある瞬間だけ怒りとイライラが収まったのです。流行りのハンドメイド、刺繍をしていた時間。キレまくって暴れていた感情(行動には出していまんよ)が一切出てくることなく、心が落ち着いていたのです。
刺繍はとても細かい作業で、狙ったところに針を刺すために物凄く集中します。私が素人だからなおさら。ひと針、ひと針、刺すことを繰り返していくうちに、布が少しずつ刺繍糸の色で埋まっていき、もっとキレイに刺したくなってさらに夢中になるのです。
作っている間は、これまでの感情や不満も、これからの不安も、何も考えていなかったな……。
「無になる」って、おそらくこんな感覚なのかも。子どもの頃、絵を描くことに夢中になっていた時は、しょっちゅうこの集中した状態になっていたような気がします。
メンタルケアの時間、とってる?
刺繍だけでなく、編み物も手先に意識を集中させる作業です。どうりで癒し効果もあるようで。ネットでは「編み物セラピー」と呼ばれるものがニュースになっています。別名、「ニットセラピー」「禅ニッティング」とも。
「caféglobe」さんの記事によると、下記のようにあります。
編み物など針仕事による「くりかえしの動作」は、瞑想やヨガのようなリラックス状態を生み出すという。
編み物は、初めに編み方を覚える際のラーニングカーブ(学習曲線)を過ぎると、心拍数や血圧を下げ、さらに有害なストレスホルモン「コルチゾール」の血中レベルを下げる効果がある。
編み物をしながら「今ここ」に集中することで瞑想状態に近くなり、セラピー効果がもたらされるようですね。
無心で夢中になれるツールがあることは、現代生活のサバイバル術なのかもしれません。ハンドメイドだけでなく、人によってはスポーツや読書かもしれませんが。働くことも好きだけれど、感情に振り回されないようにメンタルを整える時間も改めて必要なんだな……と実感。
あー、刺繍楽しい。ハマりそう。
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