2017年1月30日

「石の上にも3年」は長いか?会社の中での3年という時間を考えてみた

投稿者: sanoe

20代の頃よりも明らかに体感時間が短い

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新卒で会社に入った頃によく言われていたこと。
「石の上にも3年。少なくても3年は勤めないと、その仕事が向いているかどうか分からない」。

20代前半の若い頃、「3年」という時間がとてつもなく長い時間に見えた。
「えッ!?これが3年も続くの!?」と。
新卒で勤めた会社は1年10カ月で辞めた。会社の規模、仕事内容、将来のキャリア…など、挙げれば退職理由なんてたくさんある。将来もずっとその会社で働き続けるイメージをどうしても持てなくて、在職期間が2年にも満たなかったのに、とてもとても長い時間に感じていた。

あれから十何年も過ぎて、何度か転職もしたけれど。
「職歴の空白期間を作りたくない」と思って“とりあえず”で入社した今の会社は、勤めて2年を過ぎた。1年10カ月なんてとっくの昔に過ぎた。もう少しで3年。驚くほどあっという間。

「3年勤めないと、仕事が向いているか分からない」という都市伝説は、業種・職種によるのだろう。仕事のサイクルが早い会社では3年もいれば(辞める人も多いので)立派な古株だった。今の会社では1つの案件に1年以上かかることもあり、3年くらい勤めていないと一人前として扱われない社風がある。

30代にとっての3年は物凄い早さで過ぎるのに、キャリアを作る上で恐ろしく貴重な時間だと感じている。
「36歳の転職」と「39歳の転職」は、字面だけでもその重さが違う。どれだけ濃密な仕事時間を過ごすかで、その3年が履歴書の長所にも短所にもなる。新卒だった頃、仕事時間の密度が非常に薄かった。だから余計に体感時間が長かったのだと思う。当時よりは濃い仕事に就くことができたのはありがたい。

「石の上にも3年」はアテにならない

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3年の内容が濃密でないなら3年いても無駄…と思う。愚痴と不平をこぼしながらダラダラと居続けるのが一番の損。そんな私はダラダラ会社にいるわけではなくて!パラレルワークの道を手探りしている最中なのだ!と“とりあえず”言い訳しながら働いている。