もう雑用はしたくない!会社の雑用係から離れるために見直す3つのこと
AI、デジタル化がどれだけ導入されたとしても、会社の雑用ってなくならないと思います。「雑用はイヤだ!」と思っているのに、なぜか雑用ばかり頼まれてしまう人っていますよね。もちろん私も。雑用をどうやって割り切るか?を考えました。
いつまで雑用が続くの?
最先端のコピー機を導入しても、コピー用紙の補充は人の手が必要。
荷物の発送伝票は手書きでなくなったけれど、アプリを使って住所を入力するのは人の手。
発送する荷物が割れないようにプチプチで梱包するのも人(弊社では)。
デジタル化によって仕事が時短されても、どこかで人の手間は欠かせません。なので雑用はどこにでも転がっています。
なお私が最近上司から頼まれたベストオブ雑用は「本棚の2段目と3段目を入れ替えておいて」です。
中途採用で雇われた下っ端だから雑用が降ってくるのも分かりますよ。ええ、やりますよ。仕事なんで。社員ですから。
でもね、職務経歴書に書けない仕事ばかりが降ってくると焦ります。人の入れ替えが少ない会社なので、新人が入ってこないのなら、私はきっと10年勤めても、こういった雑用が降ってくるのでしょう。
雑用すらできない奴は仕事もできない?
ネットの掲示板を見ると、雑用については皆いろんな苦情があるようで。「10年もいるのに雑用しかまわってこない」「なんでお茶出しが女子の仕事なの?」「雑用をやらない同僚ってどうなの」などなど。
「雑用ばかりでイヤだ」と言う人に寄せられるありがちな回答。
雑用さえできない人間に、重要な仕事は任せられない
本当に使えない人には雑用さえ回ってこない
雑用から学ぶこともある
雑用で自分をアピールすることもできる
雑にするから「雑用」になる
雑用以外の仕事は自分で作れ
仕事ができないから雑用なんでしょ
これは会社の文化によって正否が分かれると思います。雑用でも丁寧に、正確に、スピーディーにこなすことで、評価される会社もあるでしょう。次の仕事にステップアップできたりね。
会社の教育姿勢を見極める
社会人になったばかりの立場なら雑用からのスタートになるだろうし、中途の人も転職先の会社の運営システムを理解するために、雑用を任されることもあるはず。
けれども、会社を見極めることは必要です。雑用の先に未来があるのかどうかを。残念ながら人を育てる気のない会社はあります。そういう会社にはいいように使われるだけ。
「いつまでも雑用ではなく、他の仕事もできるように成長して欲しい」と口では言うものの、雑用は誰かがやらなくてはならないのです。
雑用をやる人がいなくなるのは困るから、他の仕事を任されたとしても、並行して雑用もこなさなくてはならないでしょう。自分がこれまでやっていた雑用を、明日から先輩もやる図なんて想像できる?
新しい担当が入ってくるまでは雑用係の座から離れるのは難しく、タチが悪いのは何年経っても人員の入れ替わりがない場合もあるってこと。雑用以外の仕事をすることを会社側が求めていないから、雑用以外の仕事がガチでないことも本当にあった怖い話。
その会社が新人をどう育てるかは、残念ながらすぐには分からないかもしれません。面接どころか、試用期間を経ても判断しかねるかも。私は3年もかかりました。
雑用が頼まれにくい体質になる
周りを見ていると、雑用を任されやすい人と、任されにくい人がいるように思う。任されにくい人というのは、「頼みにくい雰囲気」を持っているように見えます。「この仕事を彼女にやらせちゃ悪いな」と周りに思わせてしまう人。
体質とか天性のオーラと言ってしまえば何の解決策にもならないけれど、でも、あるんだよなあ。きちんと「断る」ことができるんだと思います。誰が相手であっても主張できる。
一方で雑用を頼まれやすい人は、断らないし、反論もしなさそうに見える人でしょう。つまり「いい人」。「都合のいい人」を省略した「いい人」ね。私も、雑用を任されやすい「都合のいい人」です。
しかし、雑用を任されないようになる一番の方法は、会社に長く在籍することだと思う。骨を埋められるような会社を20代の早いうちに見つけて、会社に長く居座ることができれば勝ち。
社歴が長く、裁量を任されて働く方はとても居心地が良さそうです。ただし社歴が長いだけで仕事ができると思っていらっしゃる方も多くて困ります。
家事と雑用に意味を見出す
「雑用がイヤだ」と真剣に悩んでいる人は、決して雑用をバカにしているわけではないと思うのです。雑用をバカにしてしまうと、自分がやっている雑用が無意味に感じてしまうから。むしろ、ちゃんと働きたいと思っているのではないでしょうか。
雑用労働の虚しさは、主婦が家事に疲れるのに似ているかも。いくらやってもなくならないのに、成果が分かりづらいし、感謝されにくく、誰か(家庭なら奥さん)が知らぬ間にやってくれて当然と思われる仕事。
家事労働に意味を見出すのは主婦である本人しかできないように、雑用係になってしまう人も、自分で納得する意味を作るしかないのかもしれません。
それでもダメなら転職
どんな仕事でも、お金をいただいている以上は誰かの役に立っている。だから「これは私の仕事なんだ」とプロ意識でできるなら本当に素晴らしいこと。しかしスッパリ割り切れないから雑用議論も消えません。
納得できないなら転職です。納得できないまま雑用を続ける状態は、精神衛生上とてもよろしくない。転職先でも雑用がゼロになることはないだろうけど、1日の仕事のタスクのうち、興味ある仕事の割合が増えれば、まだやっていけるような気がします。
転職という選択肢だけでなく、今はいろんな働き方があるのだから。
精神衛生的に良い環境で働きたいです。
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