2017年3月14日

年功序列の会社にいる「井の中の蛙」を、中途転職者から見ると…

投稿者: sanoe

漫画「エンゼルバンク」では、終身雇用を効率的なシステムだと述べています。
退職、転職に伴って行われる仕事の引継ぎは、会社業務の本筋ではないので、
人件費が引き継ぎに割かれることは効率的ではない。
だから終身雇用で、ずっと会社に長く務めてもらうシステムは理に適っているとのこと。

終身雇用・年功序列の会社なら幸せなのか?

kaeru2
確かにそうだなあ…と思います。
辞める側も、入社する側も、受け入れる側も、慣れるまでは相当な労力がかかります。
できれば最低限にとどめたい。
職場として、人の入れ替えが激しくない環境のほうが、平和的に働けるように見えます。

が、転職する側としては、人の入れ替えが少ない環境に入っていくというのは、
入れ替えの激しい職場に行くよりも、アウェー感を強く感じると思うのです。
何年も同じ会社に属している人たちの輪に入っていくわけですから。

新しい人が自分の下に入らない限り、新人扱いはなかなか抜けないかもしれません。
一方、入れ替えが激しい職場だと、2~3年もいればすっかり古株のベテランになれます。

そんなフル回転の職場のほうが良いとは言いませんが、
私は入れ替えが少なく、年功序列が色濃く残る会社に転職した時、
とても不思議に感じたことがあります。

ベテランの仕事に、誰も何も言えない

kaeru1
古くからのベテランさんには、たいてい他の人は何も言えません。
たとえその人のやり方が効率悪くても、そのやり方で仕事が成り立ってきたし、
会社の生き字引的存在にアレコレ言える立場の人はほとんどいません。

転職してきた立場から見ると、とても滑稽なのだけれど、この会社ではその人のやり方が正解。
他の会社を知らず、誰からもアドバイスをもらえない立場で、自分のやり方を絶対に曲げない人になると、
「井の中の蛙」になるのね…と学びました。

しかし、自分も「井の中の蛙」になる可能性が十分にあるのです。
同じ会社に何十年もいて、外の世界を知らず、自分のやり方にこだわり過ぎると、
きっと「蛙」になってしまう。

会社に長くいるからという理由だけで、待遇も、仕事も、
美味しいところはすべて「蛙」が持っていく年功序列の文化。
どれだけ頑張っても社歴が優先されるとしたら、中途転職者のモチベーションは急降下しますわ。

そんなわけで、会社に依存しない生き方を目指しているのです。

 

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