職場の座席って結構大事!コミュ障の人には特に。たくさんの同僚を見て!
教室の席の位置によって、毎日の学校生活が天国にも地獄にもなる。そのくらい席替えは、緊張感を伴うものだったのではないかと思います。
社会人になると、席替えはおろか、自分の好きな席に座るなんて夢のまた夢。座席の位置は、所属する部署と所属年数、与えられる仕事によって、お上から賜るものです。
席替え!?ヤッター!!
私は先日、期間限定で席を移動する出来事がありました。それがまあ何というか、世界が開けたかのような、開眼する体験だったのです。
以前の席はオフィスの壁際にある島の一角。目の前に広がる風景は、先輩のA子、B子、C子と、彼女たちの後ろに広がる壁。圧迫感がすごいったら。会社の運営は自分の背後で回っていて、誰が何をやっているかまったく見えない。今日、誰が休みなのか、出社しているのかさえ、振り向いて意識して探さないと判断不可。
目の前が先輩なので、若干の緊張感を持ちながら隣の席の同僚とのムダ口も控えめに(全部聞き耳をたてられている)、黙々と働く日々でした。
ゆえに席替えの指令が下りてきた時には、「やりぃ」と心の中でニヤリ。
なんて解放感に溢れた席!
期間限定で別の席に移ることになり、新しい場所は、オフィス全体をほぼ見渡せる席。
周りの人々が勤務時間中にどんな働きをしているのか、ちゃんと見える場所に移ったのです。狭い世界から、解放感に溢れた世界に来た感覚。ああ……この会社にいるのはA~C子だけじゃないんだ、と。今までいかに息が詰まっていたか。
同じ会社で働くいろんな人が自然と視界に入って、そんな彼らを見ながらいつの間にか同僚、先輩、後輩、上司たちを何となく身近に感じるようになっていました。
話したことがなくても、いつも見かける人に親近感が湧くように。
見たことのない人よりも、見たことがある人のほうが親しみを感じるように。
いろんな人に親しみが湧いて
だからなのか、社内の人に自分から話しかける機会が多くなった気がします。相手に対する関心と興味が増えたのかもしれません。たいした話はしていないのですが、コピー機で並ぶ時とか、トイレですれ違う時とか、軽い挨拶を兼ねた世間話を自分からふってみたり。自称コミュ障の私が……。
会社の座席なんて選べるものではないので最初から諦めていたし、会社は仕事をする場だと割り切ってコミュニケーションは最低限でいいと思っていたけれど。
たかが座席、されど座席。
目に見えるものが変わるだけで、心の風通しがこんなにも変わるとは。
座席って大事。だから戻りたくないが
コミュ障とか、人見知りという人ほど、たくさんの人が視界に入る環境で働くほうが良さそうです。「最低限のコミュニケーション」の、最低限レベルが底上げされると思います。
……しかし期限が来たら私は元の世界に戻らなくてはなりません。A~C子しか見えない世界に。考えると今からユウウツですが、元の席に戻っても、背後に広がる世界を覚えていたい。覚えていよう。
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