2017年4月6日

「早く帰れ」と促すパワハラ「ジタハラ(時短ハラスメント)」に抗う個人ブラック企業

投稿者: sanoe

「働き方改革」の流れを受けて、残業時間を少なくしようと動く企業が増えているとか。

定時を過ぎたら上司が「早く帰れ」とあおって社員を早く帰らせるなどがあるそうですが、終わらない仕事があるのに、「早く帰れ」とパワハラのように言われることが「ジタハラ(時短ハラスメント)」にあたるようです。

仕事のシワ寄せを受けないように働く


企業側がせっかく社員を早く帰らせようとしているのに、今度は社員に「ジタハラだ!」と反抗されてしまう……。社長も「残りたいの!? 帰りたいの!? どっち!?!?」と叫びたくなるでしょう。

「働き方改革」とはいっても、ただ社員を早く帰れせればいいというわけではなく。仕事の非効率と人員、定時で終わらない仕事量がまず問題なのに。

そして社員に残業をさせないために、仕事をアウトソーシングする機会も増えると思いますが、今度はアウトソーシングを受ける側にブラックなシワ寄せがいくのかもしれません。

仕事の締め切りが延びるわけでもないし、仕事のクオリティを下げるわけでもなし。目に見える効率化がなければ、誰かがそのシワ寄せを引き受けなければならない。

会社に属していようと、フリーだろうと、これからはいかにそのシワ寄せの犠牲にならないように働くかが課題になるかもしれません。

社内にいる「個人ブラック企業」


どれだけ「時短」「残業禁止」と言っても、仕事を抱えるのが好きな人は抱えます。残業代のためにわざわざ遅くまで残る人もいます。外部や他の人に仕事を投げるのも拒んで、自らブラックな環境に身を置くのが好きなようです。

「自分にしかできない仕事だから!」という自負もあるのでしょう。確かに、その人にしかできないようなタレント性を重視した仕事もあるけれど、抱えるのが好きな人に限って、代わりが利く仕事を抱えていたりします。
仕事を奪われる恐怖感でしょうか…。

私は、仕事能力が「今いる会社でしか通用しなくなること」がとても怖いです。
他の企業でも応用が利くような職種だったらいい。けれども、今いる会社でしか役立たないと思われる特すぎる内容だと、「じゃあ一生ここにいないと役立たないじゃん!」と目の前が真っ暗になって焦ります。

だから本職以外の活動を通して、他の仕事もできるようになりたい。
副業を認める企業が増えつつある流れはとてもありがたいと思います。
副業をやるのであれば、ダラダラ残業しているヒマなどない。
「ジタハラ」だろうと、家に仕事を持ち帰ることはいたしません。
…たぶん。

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