2018年1月31日

人生の戦略を立てるとは何か?無駄な努力をしないように考えるべきこと

投稿者: sanoe

「将来こうありたい」という夢や目標に向かって戦略的に行動できていますか?漠然と何となく動いて頑張っているフリをしがちですが、コーチングでも、コーチはセッションをより良いものにしようと戦略を練ることから始まります。

戦略はズレてもいい


コーチングセッションでは、最初にクライアントさんとオリエンテーションを行い、セッションのテーマや、どのように進めていくかという希望をヒアリングする時間があります。たとえばこのような希望があるそうです。

フィードバックを多めに欲しい。
辛口なフィードバックが欲しい。
テーマに対して深く考えたいから突っ込んだ質問をして欲しい。

……といったオーダーに対して、コーチはどのような質問をするか、どんな方向性で進めていくかなど、クライアントさんが答えを見つけられように「戦略」を考えていきます。タタキ台や屋台骨のように、セッションのベースや方向性を組み立てておく作業かもしれません。

ではセッション本番で戦略通りに話が進むかというと、進まないこともたくさんあるそうです。話が進むにつれ、クライアントさんから新しい価値観がどんどん出てくることもあります。

コーチングはクライアントさんの成長のためのもの。たとえ当初の方向性からズレたとしても、クライアントさんが納得できるなら間違った道ではないのです。

それなら戦略なんて立てなくてもいいじゃん……なんてことはなく。たとえ想定外の方向にセッションが進んでも、コーチの中に屋台骨があればテーマのズレに気づくことができます。「最初のテーマとズレたお話になっています」とフィードバックすることもできます。




戦略のある努力をする


普段の生活においても、将来に向けて「戦略」を組み立てることは必要な作業かもしれません。

人生の計画をバッチリ立てるタイプの方もいらっしゃるでしょう。または行き当たりばったりのタイプも。私は後者のパターン。「それはそれで楽しいじゃん」ということもあるけれど、同じことを繰り返していては意味がない。

人の話にズレが生じるくらいだから、人生という大きな課題は戦略を立てたところでいくらでもズレてしまうでしょう。

それでも戦略を立てようとすることで将来の方向性を考えるし、そのために必要なことや足りないことも見えてきます。具体的に考えるほど、今、何をすべきかが浮かんでくると思うのです。

もちろん戦略通りに進むなんてめったにないかもしれないけれど、「ズレ」には気づくことができる。

脳科学者の中野信子先生の著書『努力不要論』では、「正しい目的と戦略のある努力を!」と提案されています。「苦労すること=努力」ではないと。

がむしゃらに努力をすればいいというのは間違いです。努力をするなら正しい努力をするべきだというのは大前提です。

まず、自分が何をしたいのか、そのためにはどうすればいいのか。それを知るための努力が、本当に必要な努力です。

~中略~

真の努力というのは本来、成果を出すために必要な①目的を設定する、②戦略を立てる、③実行する、という3段階のプロセスを踏むことです。どれが間違っていても結果は出ません。たとえば数学ができるようになりたいのに一生懸命外国語の単語を覚えても仕方ありませんよね。これは、②戦略を立てる、が間違っているのです。いくら苦労しても努力は実を結びません。

中野信子『努力不要論』より

目的も戦略も漠然としたままなのに、とりあえず苦労して頑張って努力した気になるのはよくあること。「漠然とざっくり」が好物の自分としては、目的も精神論に落ち着くことが多いです。これは間違った努力。

願い事も同じ。漠然としたものを願うから、漠然としか結果が見えない。目的も願い事も、戦略や行動も、具体的に言葉に出すことからです。

……と言っておきながら、何の戦略も立てずに運営している当ブログ。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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