2018年1月26日

誰のせいにもしない人生とは?自分で決断する勇気を持つことから

投稿者: sanoe

コーチングの先生は、ご自身の子育てにコーチングテクニックを取り入れているそうです。その反復によって自然とお子様たちは自分の頭で考えるようになり、精神的に自立して成長されているとか。

決断力をトレーニングする


子どもがいない自分が言うのもなんですが、子どもの頃から、自分の頭で考え、自分で決めることを習慣化させることは、とても大切な教えだと思います。私は教えられたかった。

なぜなら決断はとても勇気がいることだから。
決断力をつけるのもトレーニングが必要だと思うのです。

子どもの頃の決断はたとえ失敗しても、迷惑をかけるのもせいぜい自分自身や親。とても小さい範囲です。だからこそどんどんチャレンジして失敗したほうがいい。

大人になってからの決断は人生を大きく左右することもあるし、他の人の人生を背負っての決断もあります。絶対に失敗してはならない決断も。

究極の決断をしなくてはならない時はとても重いし怖い。できれば逃げたい。他人に決めてもらいたくもなるでしょう。

そんなプレッシャーに耐えられるようになるには、小さな決断から積み重ねて自信をつけていくしかないように思うのです。

後悔のない決断ができた時はどんな感覚なのか。
決断が上手くいかない時のパターンはあるのか。
決断を他人のせいにしていないか。
上手くいく決断をするために何をしたか。

……など、成功体験だけでなく失敗もたくさん経験して、感覚を身体に覚えさせる。「本当はどうしたいのか?」という自分の心の声を聞くためのトレーニングでもあると思います。




成長するために葛藤して決める


私はどちらかというと優柔不断なタイプです。どうしたらいいのか、わけ分からなくなるし、他人に決めて欲しいから、決断する権利をあっさり他者に引き渡してしまいます。

それでも過去にイタイ目に遭った経験の中で、自分で納得のいく決断とはどういうことかが腑に落ちて理解したこともあります。

たいていの選択は、直感で選んでいいように思います。しかし人生に関わる大きな決断は、本当は真剣に悩んで葛藤していい。と教えてくれた本が、内田樹先生の『困難な結婚』です。

現代人は「決定はすばやく」ということに固執しすぎているんじゃないでしょうか。決断の早さと決断の適否の間に相関はありません。

大事なことであればあるほどじっくり構えて、さまざまな葛藤や矛盾を全部デスクの上に並べて、「うーむ、これはにわかには決し難いことであるよ」と頭を抱えるということでいいと思うんです。

人間の成長にかかわることには時間をかけた方がいいんです。自分自身が成長してゆくと、それまで「矛盾」だと思っていた要素が「別に矛盾していない」ということがわかってくる。矛盾していたはずのことが、それなりに因果の糸が絡み合っているように見えてくる。

内田樹『困難な結婚』より

私は、特に仕事面において、このモヤモヤした悩み不安が、いつか霧が晴れたようにクリアになるのではと思っていました。仕事のできる人は皆クリアな状態で働いているように見えます。

しかし「クリアになったから、やりがいを持って働ける」ではなく、「働きながら次第にクリアになっていく」ようです。

結婚だけではなく、仕事も人生において一大事の問題ですよね。そして人間の成長に関係することでもあるから、深くじっくり考えてもいいテーマだと教えられ、「悩んでもいいんだ」と楽になりました。

決断は勇気を伴うもの。即決が正解とは限らないし熟慮してもいい。考えることを選んだ決断でさえも自分のもの。誰のせいにもしない人生を送りたいですね。

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