「コーチ」の役割は、ツッコミ役になって、頭の中を整理整頓すること
練習でコーチ役になる時に心にとめておきたいことの一つに、コーチは「ツッコミ役」だということがあります。
いえ、これは先生が仰ったわけでも何でもなく、ただ「ツッコミ役なのではないかな?」と自分で思っているだけですが。
漠然とした話を、聞き流さない
普段から、人は他人の話を聞いているようで聞いていません。聞き流している。というのも、真剣に聞くことはものすごいエネルギーを使うことだから。
よくよく聞いてみれば話の内容が漠然としていたり、矛盾しているのだけれど、いつも突っ込んでいるわけではないかも。
しかし「コーチ」として聞くなら、「??」と感じた話を聞き流さずに、質問しながら深く掘り下げていくことが必要なのだと思います。
たとえば「理想の仕事ってどんなの?」と聞いた時に、
「やりがいがある仕事で、給与も良くて、人間関係が良くて、残業少なめ、有給も取りやすい職場がいいな」
という回答があったとします。
この回答、ツッコミどころが満載です。
たとえば「やりがいがある仕事」って具体的に言うと、何?
お客様の笑顔を見ること。
上司や周りに認められること。
好きなように仕事を進められること。
裁量がある仕事をすること。
責任のある仕事をすること。
扱う金額が高い仕事を任されること。
仕事のボリュームが多いこと。
周りの人とチームとして協力しながら進めること。
……などなど、「やりがい」という言葉一つとっても、人によってまったく違う「やりがい」を感じているでしょう。
先ほど挙げられた「やりがい」の例もさらに具体的に突っ込むことで、細分化することができます。
「お客様の笑顔を見ること」がやりがいだとしたら……
それは、いつ、どこで、どんな時に見るの?
お客様は何に喜んでいるの?
お客様はあなたに何か声をかけている?
お客様の笑顔を見て、あなたはどう感じる?
このような質問に答えていくことで、仕事のどんなところにやりがいを感じるのかが、より細かく具体的に分かるようになると思います。
具体的に、現実的に考えてみる
ここで言うコーチングの「ツッコミ役」というのは、具体的に質問していく役割のこと。
将来の夢でも、日常のグチでも、人が感情を込めて話す内容はいろんなものが省略されて、漠然としていることが多かったりします。きっと頭の中にはイメージがあるのだろうけど、具体的には言葉に出てこない。
以前通っていた起業塾の先生によると、漠然とした夢や希望を具体的に言葉にすることで、現実化する速度も加速するのだそうです。
「独立したい、起業したい、こんな仕事がしたい……」と、私も欲望と理想とグチを言うけれど、よくよく考えてみればツッコミどころが満載。具体的に言葉にできさえすれば、解決策も改善案も見つかるかもしれないのに。
また、占い師さんにも以前聞いたことがある話です。「結婚したい」と望む女子からの相談が多いけれど、結婚したければ具体的に現実的に結婚生活をイメージすると良いそう。
夢もへったくれもないくらい生活感の溢れる、超現実的なイメージを描くことで、結婚が現実のものという認識に変わるという話だったと思います。
「起業したいけれど……」と足踏みしている私も、同様に超現実的なフリーランス生活を想像してみると良いのかも。
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