2017年10月12日

会社を辞めると自由になれる?制限の中にある自由の正体を考えてみた件

投稿者: sanoe

「自由になりたい」と、ずっと思っていました。

学校に通わなくてはならない年代の時は「学校から自由になりたい」。
就職してからは「会社から自由になりたい」。

20代はじめの頃に、会社員の生活から離れたくて会社を辞めたことがあります。
やっと自由になれた!…なんて思えたかというと、とんでもない。

時間はあるのに収入はないので、日々お金が減ることにビクビクしてしまうのです。
会社から自由になったはずが今度はお金にがんじがらめ。
仕方ないので会社員ではない仕事をしてみたものの、入った組織のルールに疲弊しました。

自由になりたくて何かから逃げてみても、逃げた先にはまた悩みが発生して、
自由なんてどこまで行っても満喫できない。

いつ自由になれるの?


以前、悪天候が続いた連休があった時に、
「天気も悪いから出かけるのはナシ。
疲れも溜まっているし、寝正月のような連休を過ごそう!」と、
引きこもり計画を立てたことがあります。

寝るのが大好きなグータラな私としては、引きこもりは最高の休日だと心底思います。
やるべきこともなく、生産性のあることを何一つしない、
外にもほとんど出ないから人に会うことも少ない休日。
自由に過ごしているはずが、自由を感じられませんでした。
2日で飽きました。

なにもない時間の中に自由があるのではなく、
頑張って働く合間に感じるものなのかもしれません。
コインの表裏のように、やるべきことの真裏にセットで存在するもの。

だからこそ、懸命に働いた金曜の夜に、束の間の解放感があるのでしょう。
「はー、やれやれ。ともかく一週間が終わった」と言いながらビールを飲む時間が、
もしかしたら「自由」というものに近いのかもしれません。

自由は、責任が伴うもの


……と、よく聞きますよね。独立するにも、
「自由になったけれども、誰からも指示されないから、
自分で考えて行動するしかなく、その決断に責任を持つこと」と。

それでもフリーになった友人たちは「会社員には戻る気はない」と
口を揃えて言います。
会社員のプレミアムフライデーとは違う種類の「自由」を感じているのでしょう。
まだ私はそっち側に行けていないけどね。

……とはいうものの、ちゃんと働くことができて、
毎日ご飯も食べられて、休日をとることができるだけでも、
本当は十分、自由な暮らしをしているのだと思います。

 

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