2017年6月17日

自分でもできることで需要のあるニッチなフィールドを探そう

投稿者: sanoe

起業したいと思った時に、「自分の強みが活かせるフィールドで勝負する」というのは
よく聞かれる話だと思います。
フリーになりたいと思って起業セミナーに行ったり、
独立するための関連本を読みますが、需要と供給の話は必須のように出てきます。

挫折から始まること


今読んでいるのは、ちきりんさんの『マーケット感覚を身につけよう』。
今さらですが。
必要なものを売り買いする市場で、
需要が多く供給の少ないものを売ることが最強らしいです。

じゃあ「需要が多く供給の少ないもの」って何だ?を見つけることが一番難しく、
だからこそ、それを見つけるためのテクニックを提供することが
ビジネスとして成立しているわけですよね。

最近、自分の持つ能力にはまったく需要がないんだな…と実感することが多く、
打ちのめされています。
凹んでいた帰り道に寄った書店で、
漫画家の倉田真由美さんの本を見かけました。

ご著書によると…倉田真由美さんは「イラストレーターになりたい!」と
地元から東京に出てきて美術予備校に通い始めます。
美術予備校のデッサンのテストで準備が発表されると、まさかの最下位。

「自分には芸術の道はナシだ」と絶望したけれど、生きていくために仕事は必要。
出版社などに「何でも描きます!」と売り込み、
絵が上手い人たちが絶対に手を出さない市場であるエロ本の分野に活路を見出します。
エロ本にイラストを描き続けることで、
独自の表現方法も見つけることができたのだそうです。

テストで最下位になった時に、優等生と同じフィールド闘わなかったからこその成功。
最下位になった挫折がスタート地点だったと仰っていました。

平凡な考え方なら、プライドとかいろんなものが邪魔して、
何がなんでも上達して上手い人たちに追いつきたいと思ってしまうでしょう。
私もきっと平凡にそう思う。

同じ土俵に立とうとするから辛くなる


先日、得意だと思っていた分野で「自分のフィールドじゃないんだ…」と
打ちのめされたことがあります。

知り合いがそのフィールドで周りの人から頼りにされ、
活躍されているのを目の当たりにして、物凄く嫉妬心を感じました。

類まれなるセンスを持ち、そのセンスが他者に求められ、
得意な分野で稼ぐことができる。
彼女が持っているセンスも能力も経験も人間力も、
すべてが羨ましくて仕方なかったのです。
きっとこれからも彼女を見かけるたびに嫉妬心でざわつくでしょう。

そのタイミングで目にした倉田真由美さんの話とちきりんさんの本。
「強みが活かせないフィールドにとらわれるな」というメッセージを
いただいているのかもしれません。

嫉妬を感じる彼女と同じフィールドでは勝てない、
という挫折感からの市場調査を始めます。

…といっても、強みが何なのかも模索中ですが、
得意分野のフィールドで活躍する彼女への狂いそうな嫉妬心が少し落ち着いたのでした。
私は、彼女とは違う市場で勝負するのだ、と。ニッチな市場で。

 

関連記事

お客様は神様?「ありがとう」の一言で救われる社畜がいる

異動?リストラ?会社に振り回されない働き方とは?

休んでも、仕事の筋トレ。いつか来るチャンスのために