つまらないサラリーマンライフを楽しくするのは、意外な“〇〇〇力”
腐女子とは主にBL系の同人活動(読む・描く)にハマる女子のことを指すようですが、
私もかつては腐女子でした。
上京したての頃は、カップルやファミリーで溢れる日曜の「ゆりかもめ」に
1人乱入してコミケ行っちゃうし。
あれからウン十年の時が過ぎもうすっかり卒業したけれど、
何かにハマっている状態っていうのは、
毎日の生活にいろどりを添えてくれるものだなあ…と、改めて感じたのです。
好きのパワーは強い!ハマる幸せ
現在、kindleで無料配布しているマンガ『トクサツガガガ』は、
特オタ(特撮オタク)な26歳女子が主人公のマンガです。
読み始めたら、“オタクあるある”が満載で共感しまくり。
「わかるわかる~」と笑えるのだけれど、好きなものを好きと言えないツラさや、
男らしさ女らしさとは何か、働き方、生き方にまでメスを入れるシーンもあり、
なかなか深いテーマとなっています。
“オタクあるある”をきっかけに、懐かしい当時の気持ちを思い出していたら、
もしかしたら何かにハマっていられる充実感は、
日常生活の鬱屈を吹き飛ばすパワーがあるのではと思いました。
私が高校生の頃にハマっていたのは、吉田秋生先生の『BANANA FISH』でした。
教室でファンの女子たちと熱く語り合う時間は本当に楽しくて、
10代ならではの部活の悩みもあったし、性格・容姿で悩むこともあったけれど、
腐女子同士で話す瞬間だけは、モヤモヤはどこかに消えていました。
それを現実逃避と呼ぶかもしれないですが。
スクールカーストの2軍どころか3軍に属していたサエない高校生活でしたが、
数少ないリア充な思い出です。
不平不満を言いそうになったら
で、社会人になっても結局は同じなのではないかと。
ツラいことがあっても、夢中になっている物事を考えている時だけは幸せを感じられるし、
少なくてもネガティブな思考をストップできますよね。
悩みを考えすぎてどんどんドツボにハマるのは、ウツへの道一直線だろうし。
ネガティブなことばかり言ってると、言霊効果で変な方向に進んでしまうこともあるし。
けれども夢中になっているモノ(コト)があれば、
それを買う(体験する)ためにも稼がなきゃだから、
「働くぞ!」とモチベーションも上がります。
「腐女子力」の一例
たぶん『進撃の巨人』にハマったことがある腐女子なら
一度は考えたことがあるのではと思うのですが…。
「遅刻しそうな通勤時に、駅まで立体機動装置を使いたい!」と。
「そしたら、この家の壁からあの電信柱に移動して…」なんて
妄想しながら通勤していたら、月朝のユーウツ感が少し和らいだのでした。
好きなことを考える時間が増え、妄想という名のイマジネーションが広がる…。
別にマンガじゃなくてもいいんです。夢中になれるものがあるって物凄く幸せ。
好きなことをしている、考えている時間だけは、
誰の影響も受けることなく自分だけで作れる心の聖域。
それを作れる人はきっと強いでしょう。
何かにハマり尽くす“腐女子力”って大人になるほど大事かも。
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