2017年9月18日

気遣い上手か、KYか?「顔色をうかがう」には2つのニュアンスがあると思う

投稿者: sanoe

「人にどう思われてもいい」と堂々と言えるようになりたいものですが、
小心者の私はやはり、「人にどう思われるか」を気にして生きるヘタレです。

組織の中で協調性を持って働くことが求められる以上、
他者に嫌われても平気だと本気で思える人は、そんなに多くないと思います。
多かれ少なかれ、他人の顔色を伺い、空気を読んで、周りを気遣いながら、
環境になんとか適合していっているのではないでしょうか。

「顔色をうかがう」とはよく聞く言葉ですが、
ベースにある想いが2種類あると思うのです。

相手を気遣って顔色をうかがうとは


たとえば、人に言いづらいことを伝える時に、
その言葉の深層にある想いはどちらでしょう?

1 相手に嫌われないようにしたい
相手にとってイヤなこと、場合によっては相手を傷つけることを言うので、
嫌われないように、ヘンな怒りを買わないように……と、考えると思います。
この時、優先しているのは保身。嫌われないための言葉を選ぶので、
本心はまったく別のところにあるでしょう。

2 相手が傷つかないようにしたい
相手にどう思われてもいいから、相手を傷つけないように伝えるには
どうしたらいいか?を考えて選んだ言葉は、
1の保身とは随分違う言葉になると思うのです。

保身はなく、「相手のため」が先にあります。
2の時に相手の顔色をうかがうのは、
相手が傷ついていないかを見ているのではないかと思います。

1は文字通りの「顔色をうかがう人」。
2は「気遣い上手」と呼ぶのでしょう。

かといって2の人が「相手に嫌われても平気」と思っているわけではありません。
嫌われたくないけれど、それよりも相手を大切にしたいと思うからこそできること。

保身じゃない言葉なら、痛くても伝わる


考えてみれば、毒舌ながらも直球でアドバイスをしてくれる人は、
決して好きで「嫌われ役」をやっていたわけではなく、
全力で相手のためになるメッセージを投げていたのでしょう。

人に何かを伝える時、特に言いづらいことを言わなくてはならない時、
自分はどちらの立場で話すのかの岐路に立たされます。

もちろん「2」であると思いたいけれど、
気を抜くと「嫌われたくない」という保身が前面に出てきます。

けれども、本当に大切な友達には
「嫌われてもいいから、彼女が幸せであってほしい」
を最優先に考えます。

そして、そんなふうに自分のことよりも大切に思える友達がいることは、
幸せなことなのだと感じます。

 

関連記事

気持ちのアップダウン。他人の言動に自分の心が振り回されていいの?

気が利く人になりたい!気遣い上手になるためのマインド作り

「自分は自分、他人は他人」と確信しないと世の中生きづらい