2017年5月10日

好きなように働きたい?自己満足だけの仕事では成長しづらい理由

投稿者: sanoe

上司に細かく指示されてやらされる仕事よりも、ある程度の裁量権を持って動ける仕事のほうが、
やりやすいし、やりがいもあります。
自分が望むように形にできる仕事は、きっと楽しいはず。けれども仕事はお客様ありき。
自己満足で完結するような仕事はほぼないでしょう。
そして自己満足だけを求めた仕事は、成長しづらいと思うのです。

簡単に妥協できるから


好きなように働けるのって、いいですよね。それには裁量権が自分にあることが前提です。

私の場合、ブログは完全に自己満足型です。
裁量権が完全に自分にあり、好きなように作ることができます。
ですが趣味の領域から抜け出せません。

というのも、ブログで収益を出すためにやるべきことはたくさんあるのに、
やり切っているとは言えないから。
たとえば、
必ず毎日記事を更新する
SEO対策を意識した記事を書く
ターゲットを想定して、読者に刺さる内容にする
面白い記事を作るために情報を集めたり、勉強する……など。

やったほうが良いと感じているのに、裁量権は自分の意志次第なので、
「疲れたから今日はやめよう」「内容が薄っぺらいけど、まあいいか」と簡単に妥協できます。

これがもしもコワーい上司がいて、
「記事を上げるまで帰るな」「つまらん記事を書いてんんじゃねええ!!」
なんて怒るブラック企業だったら、否が応でもやらざるを得ないのですよ。
それが良い環境とは言いませんが、強制的に成長させられる環境ですね。

作りたいものしか作らない


裁量権が自分にあって、ダメ出しする人もいないという環境は、
ひたすらラクなほうへと流されやすくなります。
興味のあること、書きたいことしか書きません。クオリティも無理に上げなくても怒られません。

会社だったら、興味がなくても苦手な分野でも、
仕事だからちゃんと調べて書かなければならないでしょう。
苦手なことにチャレンジせざるを得ないので、いつかできるかもしれないし、
克服すれば仕事の幅が広がります。

仕事のクオリティも、上司がハードルを上げれば、
上げられたハードルを乗り越えるまで粘らなくてはなりません。
もちろん自分の仕事のクオリティも高くなっていくわけです。

自分で自分のハードルを上げられるか


組織に属していれば、上司や先輩がハードルを上げる役割を担い、
ダメ出しという名の改善法を教えてくれます。
独立したり、フリーになれば、お客様がその役割を担うでしょう。
改善策は自分で出さなくてはならないですが。

そして、誰もその役割をやってくれなくなった時、最後にハードルを上げるのは自分自身なのでしょう。
「誰からも文句を言われなくていいなあ…」と思われる立場で働く人は、
きっと、自分で自分に高いノルマを課して、妥協しない強さがあるのだと思います。

自分で自分に負荷をかけているから、他者から怒られないような仕事ができているし、
たとえフリーになっても成長し続けられると思うのです。

自己満足でやっている私のブログは、何のハードルを設けることもないから、
いつまでも自己満足な趣味レベルのまま。それは紛れもない「原因と結果」です。

自己満足以上になるには


いいんです。
ブログは、ある意味ガス抜きのためにやっているので、「原因と結果」を受け入れます。

こんな自己満足な“仕事”でも、ゆるくハードルを上げるためにできることがあるとすれば、
「誰かのために」という気持ちを込めることだと思います。

自己満足な記事でも、もしかしたら共感したり、心に留めてくれる人が1人くらいいるかもしれない。
そんな希少でありがたい1人の方を思うことが、「誰かのために」ということかもしれません。

かつて私は腐女子だったのですが、同人誌は完全に自己満足です。
採算なんかマイナスで、読者想定もマーケティングもなく、
ただただ「好き!楽しい!」という気持ちだけに突き動かされ、同人誌を作っていました。

それでも、自己満足の同人誌を買ってくれる神様のような方はいたのです。
そして誰かの自己満足の結晶を、私も共感して買っていました。

もしかしたら自己満足に共感してくれる人はいるかもしれないから、
好きなように書いて、作ってもいいと思うんです。儲けを期待しなければ。

けれども「誰かのために」を加えると、自己満足から少しだけレベルアップできるのかもと思うのです。

 

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