2016年4月25日

“やりたい仕事”は“最低限の生活費”を確保した後に叶うもの?

投稿者: sanoe

朝ドラで考える職業観

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平日は出勤の準備をしながらNHKの朝ドラを観ることが習慣です。
今期の「とと姉ちゃん」は、当たり前の暮らしの大切さをテーマにしているようです。「暮らしの手帖」の創業者がモデルだからね。前回の「あさが来た」は、働く女性へのメッセージがいろんなところに散りばめられていましたが、「とと姉ちゃん」でも仕事について考えさせてくれます。

主人公の祖母(大地真央さん)が登場してから、「あさが来た」と同様に“働く女性”とか“働くとは何か”を意識した作りになってきたように思います。

夫に先立たれ、娘たちを連れて実家に身を寄せた主人公の母親(木村多江さん)は、年齢も若くないし、職歴も少なくて、仕事に就くことができない。一方、祖母は女性ながら「女将」として製材問屋の青柳商店を切り盛りしている。

そんな祖母と母親が、子どもの将来について見解を闘わせたシーンがあり、それぞれの人生観が語られました。細かいところはウロ覚えなので悪しからず。ニュアンスだけですが…。

祖母「青柳商店にさえいれば、収入は安泰。最低限、食べるのには困らないで済む。望む人生、思うように生きるっていうのは、最低限のことが満たされてから考えられることじゃないのか」

母「子どもに、親の決めた人生を歩ませたくない。子どもが自分で考えて決めた人生をまっとうさせたい」

ライスワークから道を拓く

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どちらの意見も正当だし、双方の想いを感じたことがある方も多いのではと思う。で、自分的には祖母の言葉に共感。食べることに困ってしまったら、“やりたいこと”なんて言ってる場合ではない。

私が“週末起業”という形を目指しているのも、“最低限”は確保していたいから。でも、“最低限”という退路を断たれたからこそ、背水の陣で火事場の馬鹿力が出るというのもまた事実でしょう。多くの経営者の方がそうなのではないかと思います。

ご飯を食べるために働く仕事を「ライスワーク」、好きでやる仕事を「ライクワーク」、公私の枠を超えた“生きがい”に等しい仕事が「ライフワーク」というそうです。正直、私はライスワークとライクワークの中間くらい。たとえライスワークだとしても、生活費を稼げるだけでもまずは十分。働く自分を認めてあげたい…と思い込んでいます。

ライスワークとライフワークを同時に育てていく。
すると、相互に良い循環が生まれる…という方法が、こちらに紹介されていました。これぞ週末起業というものではないかと。

ライスワークとライフワークの2軸を高める
キャリア未来地図を描こう

朝ドラ「とと姉ちゃん」でも、母娘の人生観のすれ違いをどんな結論に導いていくのか…今週も楽しみです。