コミュニケーション力が高い=仕事がデキる人? 仕事で能力を発揮する技術
人間関係なくして仕事は成立しないものだから
昔々、あるメイクアップアーティストの方が仰っていました。
「結局のところ、タレントさんをいかにのせられるかで選ばれる。メイクの技術よりもタレントさんに気を遣うことに疲れた」と。
仕事をお願いする、される時に、本当に100%能力だけで人を選んでいるかというと、能力以外の人間関係が多少なりとも影響する。人間だから好き嫌いがあるし、一緒に仕事がやりやすいかとか、これまでのお付き合いとか。
コミュニケーション力も仕事のうち?
…きっと、仕事のうち。
どこの会社でも、取引先にも、お客さんにも、面倒な人、合わない人がいるもの。それをどうあしらっていくか。
経済活動を邪魔する職場の人間関係、あります
たとえば私は会社員をしているので、面倒な人がいる他の部署との折衝に時間がかかるし、外部スタッフとのやりとりでは、メール一つとってもカドが立たないようにと気を遣う。円滑な人間関係のために労働時間の大半をとられることもあり、ハッキリいって消耗する。労力が。
そしてふと我に返って愕然とする。この労力、何の経済活動になるのだろう?
1円さえも生み出していない不毛なやりとりに、大切な労働時間が奪われる腹立たしさ! 特に今は女性の多い職場なので、これまで以上に人間関係に消耗中。
美輪明宏様は「お給料は我慢料」と仰っています。
サラリーマンとして組織に属して生きるって、そういうことなんだと思います。
仕事の能力を発揮するためのポジティブスパイラル
で、仕事の能力とコミュニケーション力の関係について。
仕事の能力は、もちろん「ある」というのが前提。でも、仕事の能力を発揮するためには、さまざまな人間関係が絡んでいて、それに足をひっぱられないコミュニケーション能力が欠かせない。
コミュニケーション力があるから、仕事の能力も発揮しやすくなって、「この人と仕事がしたい」と選んでもらえる…というポジティブスパイラルに入るわけですね。
ここで言うコミュニケーション力っていうのは、太鼓持ちが上手いという意味ではなくて、自分の意見を適切に表現できて、相手の言うことも冷静に聞くことができて、双方に一番良い落としどころに導くことができること…と思うのですが。
…感情的になりやすい私は、まだまだ修行が必要だな。
というわけで、人間関係が苦手な人(私も含む)が心がけると良い最初の一歩の例として…。
① 話す要点を紙に書く
緊張する相手と話す時は、言うべきことを全部紙に書いてまとめておく。
② 深呼吸
相手が感情的になっている時は巻き込まれないように一呼吸おく。自分も感情的になっていると思ったら、トイレに駆け込んでまずは落ち着く。
③ 相手の答えをシミュレーション
時間があるなら、「あの人はこう答えそう…」と想定し、その後の回答を考えておく。
④ 会社にとって一番良いゴールは?
感情的になると双方の主張の押し付け合いになるが、会社にとっての最善策を理路整然と述べることを心がける。
…なお、1円も生まない不毛なやりとりが続く職場だと、見切りをつけたくなります。