2016年8月28日

「この会社で一生働きたい!」って、思えたらいいけれど…

投稿者: sanoe

その会社に骨を埋める覚悟ありますか?

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就職・転職活動をする時には、当然、長く働けそうな職場を探してきた。
が、納得して入ったはずなのに、しばらくすると辞める機会をうかがっている。

そもそも、会社組織というのは創業者がいて、創業者が社会のために活動したいことを形にしているもの。その活動と理念に共感し、協力したいと思っているのが社員…というのが理想的な労使関係かも。

実際のところは、創業者の理念に100%賛同している社員などほんのわずかで、賛同できないのであれば、社長の目指す方向と自分の方向がズレているわけだから、当然「やりたい仕事」からほど遠くなる。

そして、なぜ会社辞めたくなるのかという理由の根本的なところをスッキリ書かれている記事を見つけた。

転職の理由は人間関係じゃない。本質的に、仕事がつまらないからだ。
Books&Apps(大島里絵さん)より

なぜ面白い仕事が回ってこないのか

「それは甘い考え方だ。仕事は自分で面白くするものだ。」
という理不尽な言葉で、何回説得されたことだろうか。そういう上司ほど、自分で仕事を面白くさせようと提案したところで、何かしらの理由をつけて却下してくる。

私は「会社という組織では、なぜ面白い仕事ができないのか」と、経営者Uさんに質問してみた。

すると彼は
「それは社長が面白い仕事を全部やってしまっているからだよ」

~中略~

そうしてクリエイティブや考える力が求められる仕事は全て上層部が従事し、部下には作業的で面白くない仕事が回ってくる。

ものすごく的を得ていると思う。

そしてこちらの記事も。

日本人は世界一、自分の会社を嫌っている
日本のサラリーマンは3分の1が「反乱分子」
東洋経済オンライン(岡本 純子さん)より

日本の会社員に共通しているのは「何だか報われてない感」のような気がする。必死で働く人にとっては、「何も仕事をしてないのに、楽して給料をもらっている人々の存在」が疎ましく、彼らと大して給料も変わらない理不尽さに憤るし、一方で、「楽している」と思われている側も、自分を活用できない経営がいけない、と会社に腹を立てる。

最近、厚切りジェイソンさんが、「日本の雇用環境はできない人を守るためか。出来ない人から見ると、天国。助かる。出来る人から見ると、地獄。栄えない」とツイートして話題になったが、その「天国側」の人間も「満足している」、とか、「会社をありがたいと思っている」かといえば、そうでもない。働く側も、働かない側もハッピーにはなれない矛盾が存在している。

働くことは、自分の存在意義を感じることだから

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何年も社会人をやっているが、会社という組織の中で“報われていない感”を感じて、報われないからこそ「お金のため、生活のため」と割り切って開き直るところがないと、自分の存在意義まで否定されそうになる。
「サラリーマン」「正社員」という雇用形態が崩壊し始めていることに多くの人が気づいているからこそ、働き方がこれだけ模索されているのだろう。

それでも、「この会社と運命を共にしたい!」と思えるだけの、素晴らしい会社が世の中にはあるのだということも信じていたいのです。