2016年10月3日

仕事で疲れていた私が、ランチの親子丼に泣けた理由

投稿者: sanoe

ホントにあった「食事で人を感動させる」

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珍しく昼間の仕事が忙しかったある時期。
普段は社内ニート状態な時間が多いので、久々の忙しさにゲッソリしながら、会社近隣の鶏料理屋さんへランチに訪れた。

頼んだのは親子丼。
何度か行ったことがある鶏料理専門店で、ランチが美味しいことも知っていた。
が、初めてその親子丼に感動した。

黄身が濃厚なオレンジ色の卵黄がのっていて、半熟の卵がご飯に浸みわたり…温かくて柔らかくてご飯を食べると、美味しさが心身のすみずみまで浸透して、食べ物が持つパワーまで届いていく気がした。

鶏さん、卵さん、生き抜く力をくれてありがとう。
もちろん食にパワーがあるのは、きっとここまで美味しいランチを作るお店のご主人の心がこもっているからだろう。

繰り返される仕事だから磨かれること

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鶏料理屋さんのご主人のお仕事は、もしかしたら毎日毎日ほぼ同じメニューを作って出すという究極のルーティンかもしれない。
それでも毎日繰り返すからこそ作るスピードが速くなり、技術も能力もどんどん磨かれる。「お客さんに喜んでもらいたい」と心を込めていれば、なおさら仕事の完成度を高まっていくだろう。食で感動させるレベルまで…。

…なんてことを、ランチを食しながら考えていたら泣けてきた。そんな素晴らしい仕事、人を感動させる仕事を私はできていない。自分の働きっぷりが恥ずかしくなってくる。

「親子丼を作る」。
言葉だけ見れば、どこにでもある日常の仕事かもしれない。けれどもありふれた一つの仕事で、人を励ましたり、感動させたりすることができる。
それを鶏料理屋さんのご主人は完璧に実現していた。頭が下がる思いだ。

心を腐らせないで仕事をする

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何のために働くのか?
「お金のため」と割り切って働く以上の何かを、ご主人はお持ちなのだろうと信じたい。

私ごときのレベルでは、心を込めて仕事をしたところで形にならないと思う。
けれども日々想いは蓄積して、技術が伴ってきた時に、機微な志が形になって表れるのではないか?
…であれば、たとえ目の前の仕事に結果が出ていなくても、毎日のルーティンをいかに腐らずにやり続けられるか。
さらに志を高め続けられるかを試されているような気もする。

何のために働くのか?
「お金のため」と割り切ろうとして、やっぱり割り切れない。
ではどうするか?そのヒントを、鶏料理屋さんのご主人の仕事姿勢に教えていただいた気がします。
ご馳走様でした。