2016年1月26日

仕事は「お願いする」「応える」の組み合わせだった!

投稿者: sanoe

仕事で繰り返している2つの行動

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仕事の動詞を究極的に分類すると、「お願いする」「応える」に分かれるのではないかと思う。

私は編集の仕事をしているので、読者の希望に応えるために、デザイナーさん、ライターさんに、「こんな雰囲気で作ってください」とお願いしている。

営業さんなら、お客さんに「買ってください」とお願いする。仕入先に商品を入れてくださいとお願いするのが仕事。
コンビニなら、「おにぎりください」という依頼におにぎりを販売して応え、おにぎりを製造する会社に「おにぎりを入れて」とお願いする。

上司は部下に仕事をお願いして(指示命令とも言う)、部下は指示に応える。どれだけ部下に気持ち良く前向きに動いてもらうかに上司の力量が求められる。

お金を払う側だからって傲慢なお願いをしていると、相手は「お金を積まれてもやらん」ってなっちゃうからね。それはそれで仕事が回らなくなるから、双方が持ちつ持たれつ。

「お願いする」「応える」どっちが大変?

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応える側は相手の期待に応えるのは当然のこと。期待以上のパフォーマンスができた時、お客さんは感動して、結果リピーターになる。プロならば相手の希望の100%に応えて当たり前。120%まで持ってこないと次につながらない。応える仕事は求められるレベルがとても高い。

一方お願いする側は、お客さんの期待に応えられるレベルのものを提供するため、「お願い」に妥協は許されない。編集の仕事で言うなら、読者の求めるクオリティを優先して、デザイナーさんやライターさんにダメだったらちゃんと修正してもらう必要がある。
その時に、ちょっとでも「嫌われたくない」という気持ちがあると、指示をハッキリ言えなくなる。いいものを作るために「コレやってください」とストイックに心を鬼にしなくてはならない。もちろん頭も下げる。プライドが高かったら仕事なんてできない。

プロの流儀って…

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そのストイックなこだわりを貫き通せる人が、きっと一流なんだろうと思う。編集者のこだわり以上のデザインや記事を提供できるフリーの方も、一流のプロなんだと思う。…で、私は三流ですから、読者と編集部と取材先とフリーの方々の板挟みにいつもなってしまうわけですが。

「嫌われたくない」という気持ちはたいてい誰にでもあるから、お願いするのも大変だし、期待に応えるのも大変。仕事って、なんでこう否が応にも、メンタル強化の修行になるんだろう。