社内ニートの気持ちが分かる…。仕事を与えられないという辛さ、どうする？

やる気だけが空回りする「社内ニート」

新卒の「あるある話」のようですが…。
入社したら「OJTで研修で仕事を覚えてもらいます」という話だったのに…先輩が忙しすぎて仕事を与えられず放置プレイになる新入社員。忙しい先輩としては仕事を手伝って欲しい気持ちはあるものの、教えるのも結構な手間がかかる。時間が惜しくて自分でやったほうが早いと思えば、教えるのも後回しになりがちに。

…というパターンは新卒だけでなく、転職組にもよくある話。
自分は、放置したことも、放置されたこともあります。
あまりに忙しくて、後輩に教えるのを後回しにして放置していた前職。そして転職先で、仕事が回ってこない放置プレイが巡ってきた。因果応報ってこういうことね。

忙しすぎても仕事を辞めたくなりますが、会社に属しているのに仕事がないのも相当な苦痛。暇でいいよね…なんて嘘。暇だからってネットサーフィンしていいわけない。仕事に関係ないことができるわけもなく、まさに飼い殺し。キツイです、時間の切り売りは。
「手が空いているので」と先輩に仕事をもらいに行ったり、仕事に関係ありそうなことを下調べしたり…。仕事をもらいに行っても、与えられるのは単発の仕事なので、何度も何度も先輩に聞きに行くのも苦痛になってくる。だから手元にある仕事をじっくりこねくり回して時間をかけてやることに。結果、「デキない人＝社畜」の一丁上がり！

会社に行ってるのに仕事がないという人を「社内ニート」と呼ぶそうです。なったことのある人でないとその辛さは分からないでしょう。自分もかつては、終電・休日出勤が当たり前のように働いても仕事が片付かず、「仕事がヒマなんて、ありえない」という立場でしたが、あるところには、あった。

仕事がないなら、奪うしかない？

「仕事が回ってこないのはその人に能力がないから」という理由も、もちろんあるでしょう。けれども与えられた仕事以上のことは一切求めない職場もあるようで。どんなにキャリアを積んだ人に対しても、従順な社畜を求める企業も確かにあるようです。

中途採用の方って良し悪しなんですよね。他での経験や知識を嫌う管理職の方もいますから。当社が30代の中途採用を雇用する理由は、30代であればおそらく辞めないだろうというのも前提としているんです。
人事タックルより引用

社内ニートを放置する会社も、ホワイト企業に見えて隠れブラックだと思います。こればかりは入ってみないと分からない。朝ドラ「とと姉ちゃん」でも、タイピストとして商社に勤めた主人公が、最初は仕事が与えられずに「社内ニート」に。そんな状況から自力で仕事を見つけてきた…というエピソードがありました。

先輩から仕事を奪うには…
どんな仕事も断らない。
与えられた仕事を120％にして完成させる。
先輩以上のクオリティに仕上げる。
企画を考えて仕事を作り出す。
…結局やることは地道な努力しかないのだと思います。

もう一つ別方向の解決策としては、会社に何も期待しないこと。
勤務中は割り切って社畜であることに徹する。やりたいことは会社以外の時間で実現する。
どの道にせよ、地道な努力を「やるか、やらないか」という二択だけが目の前にあるようです。