2016年6月30日

誰が選挙に当選しても政治は変わらない?それでも投票する意味を考えてみた

投稿者: sanoe

政治に対する意思表示がデモよりも効果的にできる

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7月の参院選に向けて、選挙キャンペーンをいろんなところで見かけるようになりました。
投票に行きますか?私は、行く派です。

「投票してもしなくても同じ」「誰が当選しても同じ」と言う人もいるようですが(私の周りにもいます)、投票に行かない派の方、いいんですか?
税金がどんどん上がっても。本当に必要なところに社会保障がなされなくても。勝手に憲法が変わって日本が戦争に巻き込まれても。舛添みたいな人が公私混同して税金で豪遊しても…。だって投票しなかったら、文句言えないのでは。選挙は、国民が政治に対する苦情を、デモよりも効果的に言える機会だと思うのですが。

選挙権は当たり前の権利ではない

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今でこそ、国民が議員を選挙で決める時代になったけれど、ほんのちょっと前までは選ばれた人しか投票できなかった権利。

1925年まで、日本では選挙権があるのはお金持ちの男性(高額納税者)だけ。当然ながら、お金持ちの男性に支持されるような政策ばかりになりますよね。
納税額に関係なく、男性のみ選挙権が認められたのは1925年。女性の選挙権が認められたのは第二次世界大戦が終わってから。
参考:今の選挙になるまで|完全普通選挙権獲得までの壮絶な道のり

今は当たり前にある選挙権ですが、先人たちが「政治に参加させろ!!」と必死に獲得したもの。なぜ今の人が、「誰が当選しても同じだから」と、その権利を粗末にすることができるの? “ほんのちょっと前”っていうのは、たかだか70~100年前のこと。アラサー、アラフォー世代の人から見れば、おじいちゃん・おばあちゃん世代が絡んでいる時代でしょう。高齢者の方の投票率が高いのは、選挙権を獲得した歴史の実感が他人事ではないからかもしれないですね。

「どうせ自民党が勝つんでしょ」「誰が政治をやっても同じ」「どうせ変わらない」と、選挙に行かない人も多いでしょう。

私も似たようなこと考えます。
「どうせ自民党が勝つんでしょ」「本当に公約を実現するの?」。
でも投票します。一つの政党が一人勝ちして独裁政治にならないように。

多数決で物事が決まるのが民主主義の鉄則なら、簡単に3分の2以上の可決がとれるような議会にしたくない。対抗する人がいるほど議論は活発になるだろうし、「本当にこれでいいのか?」と決定を慎重に進めてくれるのではないかと。昨年の安保法案可決の時のようなゴリ押しは、平和的ではない。マイナーな人、反対の人の声も拾ってくれるのが政治じゃないの?
「どこに入れたらいいのか分からない」なら、投票しないよりは消去法でいいんでないの?