2016年3月5日

他人は自分を映す鏡。「好きになれない人」の理由とは?

投稿者: sanoe

その相手は自分の“闇”を映してくれる

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特定の人に対して、「理由はないけど何だか気に入らない…」と感じるのは、相手の気に入らないポイントが、自分の中にもあったりするから。もしくは、自分が絶対に手に入らないものを相手(それも結構身近な存在)が持っていたり…。その人を見て心がザワつくのは、相手を通して、自身を客観視するきっかけになっているのだと思う。

仕事の関係で、20代の若い方の面談に立ち合った。彼女が話していたのは“やりたくないことは興味ありません。やりたいことだけしたいです”というニュアンスの言葉。まるで自分を見ているようだった。私の本心も、本当は同じ。

でも、先輩として彼女の言葉を聞くと、やっぱり「何でも頑張ります!」という姿勢の子のほうが、好感が持てる。ああ、これってまるで “就社”を求める人の視点かしら。

私も時々偉そうに、仕事を選り好みするような発言をする。…発言したつもりはないし、選り好みもしないけれど、そういうニュアンスは出しているんだろうな。そして上司もそれを分かった上で穏便に対応してくれる。とても大人だ。私が逆の立場だったらキレてそう。

自分の姿を“鏡”で見て得た気づき

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彼女を見て、実感したことが2つ。

1:「やりたいこと」を主張するには、実績がないと好感を持って聞いてもらえない。
面談という場だから希望を伝える必要があると思う。でもいつも言われるとうるさいし、働く姿勢とか、仕事の結果がともなわないと、ただのワガママな奴になってしまいそう。これからは実績に合わせて謙虚に主張します。

2:演技をしてでも、「就社意識」を見せるほうが好感を持てる。
会社に対する忠誠心というよりも、一緒に働く人に対する好意とか、サポートする意思が見えるほうが好意を持てる。…でも演技してると、観察力のある人なら見破っちゃうからね。

彼女を見て感じた心のザワつきは、自分の中にある問題。彼女に「変わって欲しい」と思うよりも、心のザワつきを整理するほうが、たぶん解決するのが早くなるはず。整理するとはどうすることかというと、「自分にもこういうところがある」と言語化することと、それを認めることが第一歩のようです。